目次
この記事でわかること
- 独学でIELTSに挑戦するためのロードマップ
- 目標スコアごとの学習計画の立て方
- 習慣化と継続のための仕組み設計法
なぜ今、独学でIELTSを目指すのか?
- 語学スクールは費用も高く、時間の自由もない
- 語学スクールで学べる内容は、ネットや教材に載っている
- 理系社会人・学生は、自学・反復のスキルに長けている
- オンライン教材とAIツールを活用すれば、戦略的独学が可能
独学=非効率ではなく、戦略的に自走できる学習法です。
独学で進める方法とは?
まずロードマップを立てる必要があります。そもそもロードマップとは、事業におけるゴール・目標までの道のりと、中間地点での計画を時系列順に表現したものです。英語学習でもロードマップを立てて進めていくと効率的です。
- ステップ1:スコア目標(ゴールと期日)を設定する。またその際に自分の現状を把握します
- ステップ2:課題を洗い出し、解決策を考案する。IELTSの場合、セクションごとに戦略を立てます
- ステップ3:学習計画を作成する。具体的にどんな風に勉強していき試験を受けるか具体化します
- ステップ4:日々の学習を習慣化する。計画通り学習できるように、工夫します。
- ステージ5:受験し振り返る。実際に試験を受け、自分の良い点、悪い点を整理し対策を立てます
ステップ1|スコア目標を決める
まずは「必要スコア」から逆算して、学習量・スケジュールを計画しましょう。
目標スコア | 所要学習時間 | 到達に必要な力 |
---|---|---|
5.5〜6.0 | 約300〜400h | 英語基礎+問題慣れ |
6.5〜7.0 | 約500〜700h | 論理的な解答力 |
7.5以上 | 800h以上 | 高精度な英文運用+スピーキング即応力 |
例)理系院進 or 海外ポスドクを目指す社会人
目標:Overall 6.5 / 各セクション 6.0以上
期間:3ヶ月間 / 週10〜12時間学習
ステップ2|セクション別学習戦略
目標を立てたらセクション別の学習戦略を立てます。
IELTSは4つのセクションに分かれているためそれぞれに合わせた戦略を立てることをお勧めします
Reading(リーディング)
Part 共通
- 設問形式別トレーニング:TFNG・マッチング・要約など形式ごとに慣れる
- 速読トレーニング:タイムマネジメント重視。各パッセージ20分以内を目標
- キーワード検索力強化:パラフレーズ(言い換え)に対応できるよう語彙強化
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Listening(リスニング)
Section 1(フォーム記入・簡単な対話)
- 数字・地名・日付の聞き取りを強化(スペル対策も重要)
Section 2(案内やモノローグ)
- 道案内や手順説明に慣れる
- 図解問題は音と視覚を結びつける練習を
Section 3(学生の会話)
- 複数話者の識別と要点把握
- トピック理解力を上げる(留学生向け議論など)
Section 4(講義)
- 理系向け講義が頻出 → TED・大学講義で実践
- メモ取りの訓練(ロジックツリー形式など)
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Writing(ライティング)
Task 1(図表説明)
- 表現テンプレート習得:増減・比較・傾向などの語彙表現をストック
- 図表別練習:折れ線・円グラフ・工程図ごとに型を覚える
- 情報の優先順位づけ:重要な特徴を抜き出す訓練
Task 2(エッセイ)
- 型(テンプレ)重視:イントロ・ボディ2つ・結論の4段構成で練習
- 論理の一貫性:接続詞(however, therefore, in contrastなど)の訓練
- テーマ別準備:教育・テクノロジー・環境など事前に意見と例を用意
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Speaking(スピーキング)
Part 1(日常質問)
- テーマ別回答練習(仕事、趣味、学習など)
- 短くても自然な会話表現を準備(I suppose / Actually / I’m into 〜)
Part 2(1人スピーチ)
- ストーリーテンプレート:「背景 → 出来事 → 感想」など型を決めて話す
- 1分の準備でメモを作る訓練
- 音読練習+録音チェックで改善
Part 3(議論)
- 意見構成パターン練習(主張→理由→例→まとめ)
- 複数視点を持つ癖をつける(環境・経済など)
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補足:語彙・発音・文法
語彙強化(全体)
- AWL(Academic Word List)中心に毎日20語
- 理系頻出語彙は別枠で暗記(キクタンアカデミック等)
発音改善
- ELSA SpeakやYouGlishで個別フィードバック
- 音読・録音→フィードバックの反復
文法
- 複文・関係詞・仮定法など中〜上級文法を整理
- WritingとSpeakingに直結
ステップ3|学習計画(例)
スキル別の戦略を立てたら、学習計画を立てます。
Notion や Excel で「進捗トラッカー」を作って継続しましょう
曜日 | 学習内容 |
---|---|
月曜 | Listening(シャドーイング20分)+ Reading設問練習 |
火曜 | Writing Task 2(型練習+ChatGPT添削) |
水曜 | Speakingトピック3つ練習+録音 |
木曜 | Reading精読+語彙補強 |
金曜 | Listeningセクション別練習+TED視聴 |
土曜 | 模試(Cambridge 1セット)+復習 |
日曜 | 書けなかった単語・表現の復習+記録更新 |
ステップ4|学習を習慣化する
計画を立てたらそれを実行に移しましょう。また着実に実行するために習慣化と継続の工夫をしましょう。
- 学習を固定化する(朝 or 夜に30分)
- 毎週「振り返り」時間を設ける(改善→継続)
- SNSやブログでアウトプット習慣を作る
社会人だと時間が取れないと思いますが通勤時の30分は絶対勉強するなどの「ルールを設ける」と習慣化できると思います。
ステップ5|受験と振り返り
習慣化して学習が進んで来たら試験を受けて実力を確認しましょう。実際に受験することで、試験の雰囲気や内容をより理解し次の試験に活かすことができます。
試験の結果を見て振り返りましょう。振り返るポイントは、、、
- 予想点と実際の結果の比較
- 良かった点、悪かった点
- 課題とその対策
このように反省し、繰り返すことで着実に目標に近づけることができます。
まとめ|独学でIELTSは突破できる
理系の特性(構造化・論理・継続力)を活かせば、IELTSはスクール不要で突破可能です。
大切なのは、戦略+計画+習慣。
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